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2012年10月の記事は以下のとおりです。

遊びはあるものなのか???

工事店からの依頼で、ちょっと遠い場所での
PAS交換工事に伴う竣工検査を実施。

1号柱にあげる前に耐圧試験、
設置工事完了後に
SOG制御装置の
保護継電器試験とお決まりの流れ。
その保護継電器試験にて
ちょっとしたつまずきが
あったので書いてみました。

[PASの詳細]

メーカー エナジーサポート
(開閉器)
型式 CLD-AP317Se-C
製造年 2012.09
定格電流 300A
VT,LA内蔵
ステンレス製

(SOG制御装置)
型式 DGCL-R3-JV
製造年 2012.9
整定値 電圧整定=5%、電流整定=0.2A、時間整定=0.2s

20160926035218.jpg

リレー試験で、
最小動作電圧試験、最小動作電流試験のあと、
動作時間特性試験をIo整定値の130%にで
0.2sから測定してみると、何度やっても
0.6s台でしか動作しない!
新品で不良だなんて・・・
なんて思いつつよ~くSOGの時間整定を見てみると、
最低値0.2sのダイヤルの左に若干の遊びがあり。

20160926035219.jpg

左にめいいっぱい回してしまうと
画像に赤で書いた遊び部分まで回ってしまい
最大整定値の0.6sで動作してた模様。
改めて0.2sのところにちゃんと合わせたら
問題なく動作時間確認。

たしかにさー、四角の中に
「整定タップの位置は目盛に合わせてください。」
と書いてあるったって
そりゃないだろと思いました。

太陽電池の絶縁抵抗測定方法

今年度中に
太陽光発電所(高圧需要家、別引込単独発電所)を
受託する予定になりました。

正直、太陽光発電所の受託は初めてで、点検方法等も
現在知識が乏しいので勉強中です。

その中から
太陽電池の絶縁抵抗測定の方法を
ご紹介してみます。


ポイントは、
・発電状態にある太陽電池パネルの絶縁抵抗測定は、
系統の絶縁抵抗測定をそのまま適用せず、
出力端子の処理をしてから測定する。

(絶縁抵抗計は電圧が発生している状態の
太陽光パネルの測定はできないのて、
測定前に出力端子の前処理が必要)

20160926035306.jpg

測定前に、アレスタなどの雷保護用素子があれば
それらの素子の接地側を外しておく。
また、短絡用開閉器も外しておく。
次の手順にてPN間を短絡し、その後絶縁抵抗を測定する。

1、出力開閉器をOFFにする。
2、短絡保護用開閉器をOFFにする
(この状態ではまだ太陽電池に接続していない。)
3、すべての断路スイッチをOFFにする。
4、短絡用開閉器を図の位置
(逆流防止ダイオードの太陽電池側と遮断スイッチの間)
に接続する。
5、測定対象のストリングの断路スイッチをONにする。
6、短絡用開閉器をONにする。
7、仕様にあった絶縁抵抗計にて測定する。

たいそうなことを書いてるように見えるかもしれませんが、
実は測定器メーカーの株式会社HIOKI(http://hioki.jp)
開いて「太陽電池パネルの絶縁抵抗測定」と
検索して出てきたものです。
測定器メーカーはさすがですね。

高圧ケーブル絶縁劣化診断

本日とある研究所にて
高圧ケーブル絶縁劣化診断を
実施しました。

測定方法は
「直流高圧漏れ電流試験」
20160926035406.jpg

高圧での絶縁特性を調べるため、直流高電圧を印加し、
ケーブル絶縁体の漏れ電流を測定するもので、
現在最も有効な診断方法であり実績も多いといわれている。
(メーカーHの文献からの受け売り)

要は直流の高電圧を印加し、
漏れ電流の時間変化や電流の安定具合を
ペンレコーダにて記録し
絶縁を判断するもの。

メーカーHによると、
6kV系のケーブルには、
施工10年未満は6.0kV,10.0kVにて、
10年以上経過には3.0kV,6.0kVにて
試験とある。
もしくは主任技術者の判断で
何kVかけるかはまちまちかと。

漏れ電流、成極指数、不平衡率、
漏れ電流の時間特性にて良否判断します。

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