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2013年07月の記事は以下のとおりです。

太陽電池アレイ絶縁抵抗測定の実際

太陽光発電所の竣工検査で
絶縁抵抗測定をいろいろと試してみた。

この現場、N側が一括端子になっていて
ねじ外さないとバラにできないので、
とりあえずこのままで、まずはPN短絡なしで測定。

20160926024653.jpg

N側一括のせいか、
はたまた短絡なしで電圧が出ているからなのか、
N側は500Vメガで>100MΩで問題ないが
P側は500Vメガで0.04MΩになってしまい
250Vメガだと40MΩ出た。

P側測定時にメガのライン(-)側とアース側(+)を逆に
して計ってみたら、P側も500Vメガで>100MΩ出た。
でもこれって、電流の向きで変化した感じで
いまいち信用できない気がする。

そして、前日作成した短絡用遮断器を用いて
PN短絡させて測定。

20160926024654.jpg

この日は曇りでフルパワーではないが
短絡電流は3.14A。

20160926024655.jpg

結果、500Vメガで>100MΩ。

結論として、数値が信用できるのはPN短絡だと思いました。


余談ですが、短絡用開閉器使用1発目
入にして測定、終了後に切りにした時、
なぜか短絡用遮断器から黒っぽい煙が
出てきました。2回目以降は
平気でしたがなんだったのか不明・・・
また後日またモクモクしたら考えます。

太陽電池アレイ絶縁抵抗測定用短絡開閉器の作成

測定用の開閉器を暇ができたらと
用意しようと前々から思っていて
ようやく着手。

20160926024811.jpg

材料は

富士電機(Schneider Electricシュナイザーエレクトリック)
ミニチュアサーキットブレーカMulti9
C60H-DC (2極 定格使用電圧500V 定格電流10A)
手配番号 MGN61528

電材屋に10Aのほか20Aのほうが余裕で
安心かなと思い両方見積もり取ってみたら、
10Aは2~3日で入るが20Aは受注品で1.5か月
かかってしまうと言われた。
用途としてアレイ用につかうのに10A弱が標準なんだなと
思った。

ほかに電線にKIP3.5sq、みのむしクリップ
以上。

20160926024812.jpg

短絡なので1極でいいのだが、1極のものは定格電圧が250Vと
書いてあり、太陽電池アレイって300強~500弱が
多いと思い2極をシリーズ接続で使用。

使い勝手を考え裏にはマグネットを強力両面テープで
貼り付けてみました。

20160926024813.jpg

ムサシ節電王子Vの微妙な通信エラー

ムサシ節電王子V(デマンド警報機)を取り付けたお客様から、

「たまに通信異常の警報が多発することがある」

と申し出があり対処に悩む。

近隣に電波妨害となるようなものは心当たりないし、
自分は無線の知識がないのでどうにも答えられず、
ムサシに電話し対処方法をうかがったところ、

①通信チャンネル1~9あるものを変更してみる。

20160926024943.jpg
②電力パルス送信機をキュービクルから
屋外に出してプラBOX等におさめる。
③中継器を追加する。

との回答。

③までいくと今更お客様から追加料金をとは
とても言い難いので勘弁願いたい。

とりあえず①を実施、来月の月次点検時に
お客様から様子を聞くこととしました。

これで収まってくれるとありがたいな。

太陽電池の絶縁抵抗測定の考え方はいろいろ?

太陽光発電所の年次点検をいずれ実施する準備として
以前調べた太陽電池の絶縁抵抗測定方法に
従い実施するため、
(竣工検査時は施工業者による測定だったので
まだやったことはなし)
必要な短絡用開閉器を電材屋さんに
見積もりをお願いしました。

そして測定方法再確認のため、HIOKIの
サイトを確認したら、

「あれ?P-N間を短絡しない方法に代わってて
短絡する方法は消えている!」

どういうことなのか?
そもそもなんでP-N間を
短絡する必要があったのか。

わたしが所属する東京電気技術者協会で
今年行われた技術研究発表会で
配られた資料から測定方法は、

日本電機工業会技術資料
JEM-TR228
小出力太陽光発電システムの保守・点検ガイドライン

に準じてとなっているので、ネット経由でPDFを
即購入し確認しました。

○P-N間を解放した状態で行う方法
1、太陽電池電圧が試験電圧に影響を与える。
2、地絡が発生しているアレイを試験する場合、
  他機器損傷の危険がある。
(メガが壊れるということだと思う)

○P-N間を短絡した状態で行う方法
1、短絡による危険。
2、回路を開閉するときの開閉器の
  開閉能力不足による接点部の損傷。
3、接続状態によっては短絡点以外の場所に電圧が
  生じる場合がある。

上記の点から、HIOKIとしては点検者が短絡により
けがをするリスクより測定器が壊れるリスクを
とったのかなと勝手に思う。

ちなみに太陽電池アレイは対地静電容量が大きいため、
絶縁抵抗値が安定するまで時間を要するそうです。

現場計器校正試験用に配線準備

NF RX4713(I3)と
NF RX4718(V3)と
YOKOGAWA WT230(デジタルパワーメータ)
を組み合わせての現場盤計器校正試験が
いつでもできるよう配線類を整備。

このセットなら計器校正のほか
自動力率調整器の試験も可能でしょう。

20160926025046.jpg

キュービクル内の母線種類

気温36℃のなか、新設お客様の
竣工検査を実施しました。

20160926025235.jpg

PAS~引込ケーブル~キュービクル一括にて
耐圧試験を行うのですが、
キュービクル内東京電力のVCTがまだ
設置されておらず、
引込ケーブル~キュービクルは
縁が切れた状態のため、仮接続するために
東京電力VCT接続箇所の電線被覆を剥きました。

引込ケーブルはCVTの架橋ポリエチレンが固いのは
覚悟の上なんですが、
母線は通常KIPでゴムだと思っていたら、
これがすごく固い!
KICと書いてあり、帰宅後調べました。

20160926025236.jpg

   機器内(盤内)配線用(Kikinai+Indoor)
KIP= EP ゴムP(Ethylene-propylene rubber)
KIC= 架橋ポリエチレンC(Crosslinked-polyethylene)

どちらとも6600V電気機器内で、
最高使用温度がKIPは80℃、KICは90℃ということで
性能はよいようです。

母線にKICはいままでで初めてだったのですが、
CVTの半透明のものより固くて、ナイフじゃ
とても面倒でした。

防犯カメラ、そりゃなしだよ!

新設でまだ数か月しかたっていない
お客様の月次点検の時のこと。

新設なので気負うことなく巡視点検、

20160926025345.jpg
1号柱を何気なく見上げてみると、

20160926025346.jpg
防犯カメラがつけてあるんだなぁ。

20160926025347.jpg
PASの引き紐が電柱取付バンドの内側に!

さすがに、年次点検時や有事の際に操作する必要が
あるのにこりゃなしだろ!

ということでお客様現場担当者に報告し、
至急直してもらうといっていただけました。

防犯カメラ屋さんへ・・・
プロなんだから気を使ってください。

隔月点検の弱点

前任者から隔月点検の契約で引き継いだお客様で
奇数月にお邪魔しているところがあります。

今月点検に行ってみると、分電盤付近が
なんか臭い。消臭ビーズが2袋口開けておいてあるし
変だなと思い分電盤を開けてみると、

20160926025513.jpg
いましたネズミ。

感電して落ちたと思われるが、ひどい臭いと
うじ虫が沸いていました。隔月点検じゃなければ
ここまでなる前に撤去できたかな。
お客に聞いたところ、臭いとは思っていたが
さすがに分電盤のカバーを開けてまでは
見られないので
我慢していたようです。

前任者時代にもネズミに入られたことがあると
聞いていたが、いやなものです。

見つけたからにはお客様にゴム手袋とビニール袋を
いただき処理し、ネズミ駆除剤を置きました。
ほんとは穴をふさげばいいのだろうが、スカスカな
作りでパテではとても間に合わない。
機会をみて発泡ウレタンでも検討します。

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