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2020年05月の記事は以下のとおりです。

使用前自己確認結果届出書および別紙の届け出と質疑応答(郵送提出にて)

20200529180930.58.07.jpg

新設太陽光発電所の

使用前自己確認結果届出ですが、

関東東北産業保安監督部

電力安全課

発電係は

現在新型コロナにより、

窓口受付閉鎖されていることから

郵送での提出となりました。

 

関東東北産業保安監督部の

窓口対応の中止について

https://www.safety-kanto.meti.go.jp/

denki/data/20200413madoguchi.pdf

上記に説明文があります。

郵送提出の際、

20200529182237.22.12.png

強度計算の説明者、

電気関係の試験についての説明者が

必要となってたため、

電気は私で

強度計算は

施工会社担当者にお任せして

連絡先を

同封しました。

 

そして、送付2日目に

ご担当様から

内容の確認問い合わせが来ました。

 

聞かれたことは

・太陽電池モジュールの架台の接地抵抗は

どのように配線してあるか?導通の確認はやったか?

 

・変圧器B種接地の電力会社からの計算式は

報告書に添付してあるか?

 

・低圧絶縁抵抗測定の測定範囲は?

 

・太陽電池モジュールの耐圧試験は実施したか?

 

・PCS内蔵以外の保護装置について現場にて

試験は単体や連動でやったか。

 

・総合インターロック試験、制御電源喪失試験、

負荷遮断試験は現地でやったか?

 

・負荷遮断試験はどのようにやったか。

規定の運転負荷をすべてやったか?

 

・負荷試験で、異常な温度上昇、異常振動、

異音の有無と高調波測定は現地で確認したか?

 

電気に関しては以上だったと思いますが

緊張しながらしゃべったので

抜けているかもしれません。

 

最後に、

「窓口閉鎖中での郵送手続きで

電話での確認でしたが、

本来は対面で報告書を

確認させていただきながらの

質疑となりますので、

試験報告書の作成と保管を

しっかりしてください。」

とも言われました。

 

その後、施工会社へ

強度計算に関しての確認の連絡も来て

問題なかったと返答をいただいたので

あとは、捺印済みの届出書控えが

返送されてくれば

完了となります。

 

正直にいうと、

郵送だと質疑は電話での

口頭質問だけになりますので、

言葉だけで確認するには限界があり

多少甘くなっていたかもしれません。

しかし、

口下手な私が

突然かかってきた電話に

口だけであれこれ説明するのは辛いものがあり、

せっかくいろいろ考えながら

間違いを正して何度も再試験して

何回も修正して報告書を作ったので

見てもらいながら

対面でやりとりができた方が

良かったのでは。

なんて無事審査に通過したから

言えているだけですが。

 

ついでですが、

今回ほど電気設備技術基準・解釈

(電技と呼んでいる)

を読みこんだことは

これまでなかったなと

思いました。

内容や規格の年数などの変更が

たまにありますので

常に新しいものを用意するため

毎年買い替えをするのを

忘れないようにします。

20190625160105.jpg

低電圧耐圧試験を双興の試験器で行う場合の最重要注意事項!

 最近、

新設太陽光発電所の

使用前自己確認検査で

普段やらない

低圧の耐圧試験をやった時に

気づいたことです。

20200527221948.26.01-2.jpg

20200527221949.00.05-1.jpg

試験で使用した試験器は

いつも10350Vの耐圧試験で

使っている

双興電機製作所

多機能型試験装置

OCR-25CVGと

交流耐圧試験用トランス

 T-13K15。

20200527223653.36.12.jpg

 電圧計30Vレンジ

20200527223654.35.37.jpg

電圧計150Vレンジ

上記2つは

同じ電圧を印加中の

計器指針ですが、

レンジが違うのに

ほぼ同じ数値を指しています。

試験中テスターで

印加点の電圧を直読してて

試験器は30Vレンジで指針をみてたが

なんか数値が変だなと思っていました。

  後日、仕事仲間と話していた時に

「双興の試験器の電圧計は

耐圧試験時にレンジ変えても

150Vレンジ固定になるらしく、

知り合いがそれを知らず

30Vレンジで電圧かけて

過剰な電圧で機器の何かを

壊したと聞いたことがある」

と聞きました。

これってかなり要注意ではと

取説を確認。

20200527223743.09.22.jpg

本当にそう書いてありました!

全く知りませんでした。

印加電圧直読しててほんと良かったと

思いました。

20200527223837.00.21.jpg

低圧耐圧試験なんてそうはやらないので

テプラ貼っときました。

 

それと、電圧印加中の

電圧計表示は、

双興製では耐トラの2次側1:1の出力電圧で

ムサシインテック製は耐トラ1次側に

かけてる電圧になるかと思います。

20200527223838.26.17-2.jpg

静電容量の大きな被試験物に

直読690V印加で

指針2V。

20200527223839.30.58-2.jpg

被試験物なしで

直読690V印加で

指針6V。

 


同じ690V印加状態でも

電圧計指針が大きく違っています。

きっと双興の耐トラ2次1:1出力は

容量が喰われて?

低く表示されるのか。

そしてムサシインテックなら

この心配は少ないのかとも

思いました。

 

今回の試験は学びが多かったです。

20190625160105.jpg

早とちりしてしくじったのでリカバリー

先日

経験者から新情報を得て急ぎ追加試験

で書いた発電所の低圧電路の

耐圧試験について、

私のブログを

厳しくチェックしている先輩から

電話があり、

「電圧は使用電圧420Vなので

試験電圧は500V未満の500V」

は間違っているとご指摘を

いただきました。

20200525111837.jpeg

正しくは、

「最大使用電圧の1.5倍の電圧が

500V未満の場合は500V」

であり最大使用電圧の1.5倍を

試験電圧として

かけねばならないとのこと。

 

この記事にも出ているぞと

言われました。

電気技術者の交流掲示板

440V回路の絶縁耐力試験

(上記作者に掲載許可を依頼、

許可をいただけただけではなく

貴重な耐圧に関する資料まで

いただいてしまいました。

ありがとうございました)

20200527214238.36.30-2.jpg

電技解釈 第1条に最大使用電圧は

載っており、1000V以下は

使用電圧の1.15倍ということはわかりましたが、

ここには使用電圧(公称電圧)はいくつと言うことは

載っていなかったのでさらに調べると、

経済産業省のページ

https://www.meti.go.jp/policy/

safety_security/industrial_

safety/sangyo/electric/detail/setsubi.html

にある電気設備の技術基準の

解釈の説明から

1000V以下の公称電圧は

400Vだと判断。

20200527214237.35.53.jpg

ですので、今回の420V回路の試験電圧は

最大使用電圧(公称電圧400V×1.15)×1.5=690V

であると判断しました。

 

そして届け出直前なので

急いで再試験。

20200527221948.26.01-2.jpg

20200527221949.00.05-1.jpg

届け出前に修正できて

助かりました。

20190625160105.jpg

負荷遮断試験は天気と計器とにらめっこ

新設太陽光発電所の

使用前自己確認検査で

負荷遮断試験を実施。

20200524162910.jpeg

測定器は

HIOKI

高調波測定機能付

メモリハイコーダ

8808-50。

20200524162911.jpeg

基礎が高いキュービクルなので

高圧受電盤のメーターで

何度も発電電力を見るのに

上がったり降りたりが大変。

ですので、スマホ2台を

skypeアプリでビデオ通話にして

1台は高圧受電盤に張り付け、

20200524162912.jpeg

もう1台のスマホに計器を映して

望みの発電量になるのを

待ちました。

狙いの発電電力になったところで

PAS待機の相方に

トランシーバーで合図して

切ってもらう。

(PASは400mくらい離れていて

キュービクルからは

見通せない場所にある)

20200524162913.jpeg

いいデータが取れました。

一通り検査項目は完了したので

あとは書類整理と施工会社と内容を詰めて

届出できればいいなと

思っていますが、

コロナ騒ぎで電力安全課の

受付は今のところ

郵送とのこと。

でも緊急事態宣言が解かれたので

窓口に戻るか?

もしそうだとしても

電車に乗るのは気が引けるので

さいたま新都心へ行くとしたら

車にしよう。

20190625160105.jpg

経験者から新情報を得て急ぎ追加試験

 午前中、某医療機関で

年次点検手伝いがあり

4名の技術者で点検実施。

(新型コロナの影響で

短時間最小限の

点検作業でした)

 

作業後に談話していたら

ちょっと前に太陽光発電所の

使用前自己確認の届け出を

行ったという先輩の話が聞けました。

一発では受理されず

その理由の一つとして

低圧電路の耐圧試験未実施が

引っ掛かったとのこと。

トランス2次側電路は

絶縁抵抗測定だけで

いいんじゃないかと

思いこんでいたので

帰って技術基準を

読み返して見ました。

20200525111837.jpeg

見つけました。

電技解釈 第16条第6項

発電所の電路はケーブルの形式試験等の

確認がなければ耐圧が必要になるようです。

----------------------------

電圧は使用電圧420Vなので

試験電圧は500V未満の500V。

上記は誤りでした。

早とちりしてしくじったのでリカバリー

---------------------------

まだ届け出に行ってなくてよかった。

ですので、ほかの自己確認検査のついでに

追加試験しました。 

20200525111838.jpeg

停電して

変圧器2台の2次側を渡りを入れて、

変圧器2次からPCS33台交流側全一括1発で。

耐圧前500Vメガを当てたらかなり

充電したので

充電電流はかなりありそうでしたが、

先に

KIKUSUI

TOS5051

を準備してしまったので

だめもとで印加しましたが

一括では容量不足で試験できず。

※試験器の充電電流設定失敗の

せいかもです。

20200525111839.jpeg

 普通にいつもの耐圧試験セットに変更し実施。

20200528060942.jpeg

通常10350Vをかけるための試験器で

500V出力だと、試験器側5V出力に

しなければならず

さじ加減が微妙。

過剰な電圧を出してしまったら

機器を痛めかねないかなと心配だったので、

対地間にデジタルマルチメーター繋いで

印加電圧は直読しました。

静電容量は測りませんでしたが、

充電電流は100mAでした。

これで使用前自己確認届出一発受理へ

一歩前進できたでしょうか。

20190625160105.jpg

使用前自己確認-負荷試験-高調波測定

先日から

行なっている

500kW以上の

新設太陽光発電所

使用前自己確認試験。

その中の

負荷試験として

高調波測定を行いました。

20200524162813.jpeg

測定器は

HIOKI

高調波測定機能付

メモリハイコーダ

8808-50。

古くてちょっとお恥ずかしいですが

高調波と負荷遮断試験が1台で出来るし

その場でプリントアウトできて

アナログ的安心感もあり。

20200524162814.jpeg

測定は受電盤のVTTとCTTから。

クランプをぶら下げるので

外れないように丸端子を使用。

20200524162815.jpeg

こんな感じで結果出力。

報告書には

これを貼り付けて

第3,5,7次の歪率を

記載して完成予定です。

20190625160105.jpg

太陽光発電所で保護連動試験でしたが

新設の太陽光発電所にて。

受電が先日済んでいて

パワコンの設定も終え運転状態に

なったとのことですが、

しばらく天候不良が続いているので

使用前自己確認にある

負荷遮断試験や負荷試験なんかは

できませんので

保護装置試験や

総合インターロック試験に該当する

保護連動試験を実施しつつ

PCSの操作を練習しました。

20200522180836.08.35-2.jpg

 20200522180837.03.26-2.jpg

PCSは

田淵電機製

(マスターボックス)

EOU-A-MBX03-L

(パワーコンディショナ)

EPD-T250P6

 

設定の見直し後、

まずはOVGRテストボタンで動作確認。

20200522180838.59.49-1.jpg

 20200522180839.00.50-1-1.jpg

 パワコン停止と、エラー履歴表示を

確認。問題なし。

 

次にVCBを開放して停電状態を作り

しばらく待ってからVCBを投入、

再投入マスターボックスの表示を見ると

20200522180840.53.47-2.jpg

 初期画面の日時設定が出ています。

面倒だなと思いながら合わせて

履歴画面を見たら

20200522180841.43.50-1.jpg

 履歴まで日時の記録が初期日時に

なってしまいました。

記録残らないのかなと取説を見たところ、

20200522180842.42.30-2.jpg

1~2秒の時計バックアップしかないようです。

現場にUPSは設置されているのですが、

遠方監視装置だけで、

マスターボックスには入っていません。

 

今後そのつど日時合わせとかいやだし

履歴の意味ないしなので

施工会社へ

マスターボックスもUPSから

電源をとってほしい旨を相談し、

社内で検討するとなりました。

めんどうなのでぜひ改善を

望みます。

20190625160105.jpg

年に3回、UGSのSO試験

駅前ビルの年次点検を

深夜にやってきました。

駅前だけあって

地中引込です。

地方の現場がメインですので、

私の管理している現場数十件中

UGSは3件だけなので貴重です。

20200522174838.14.24-1.jpg

PASとは違いSO(過電流)試験ができます。

OC1とOC2に取説にある通りの

不動作電流と動作電流にて

動作確認を行いました。

戸上製は

不動作0.4A

動作0.6Aです。

試験電流を流して1秒後くらいに

試験電流と制御電源を切れば

開閉器動作となるだけの試験で

簡単ですが、

0.7A以下にしてと書いてあるので

けっこー弱そうな回路ですね。

20190625160105.jpg

飛び石による太陽光パネル破損

太陽光発電所の

月次点検。

点検の際

相方(妻)を

連れてってパネルの巡視点検を

行わせています。

(いい運動になります。)

20200522173132.58.20-2.jpg

20200522173133.58.24-2.jpg

パネル破損を見つけてくれました。

 

この現場、

2018/12/15

破損原因?

にも破損があり

3月に直ったばかりでした。

 

原因は

20200522173624.13.56-1.jpg

前回同様ですが

敷地内は草が刈られたばかりっぽいし

刈払機替え刃の忘れ物もあることだし

草刈による

飛び石の可能性濃厚です。

設置者にその場で連絡したら

「前日まで業者がはいっていた」

「気を付けろと言ってあったのに」

と話していました。

前科もあるのだから

気を付けていただきたいと思う半面、

広大な敷地の草刈なんて

ちんたらやってられないっていう気持ちも

わかるので微妙です。

20190625160105.jpg

PASのSOG動作から開閉器遮断動作までのタイムラグ

早朝年次点検を実施。

 

停電開始で

PASをGRテストボタンで開放しました。

ところがテストボタンを押して

SOGがカチッと言って動作表示が出てから

柱上の開閉器が切れるまで

1秒くらいのタイムラグを感じました。

PASは1998年製で

だいぶ年数がたっています。

(交換推奨15年超過ですでに

不良指摘として報告済)

念のため、

制御電源を入れて

Va-Vcのトリップ出力電圧を

確認してみました。

20200514183626.06.03-2.jpg

トリップ出力は短時間なので

テスターでは追いきれないのですが、

MAXホールドで130Vくらいを確認。

確かトリップコイル抵抗140Ωで

トリップ電圧DC140Vだったと思うので

数値的には問題なさげ。

しかし万が一地絡があった場合

電力会社の地絡保護の方が

先に切れて波及事故になる

可能性があります。

ですので、

不良ランクを上げて

強めに指摘を出したいと思います。

20190625160105.jpg

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